☆☆☆2006年 講演の報告☆☆☆
独立行政法人 国立病院機構 全国保育士協議会
平成17年度第2回 北海道・東北保育士会議
熊谷えり子 講演 「宮沢賢治と自然音楽療法」
平成18年1月29日(日) 9:00〜12:00
岩手県、盛岡地域交流センター(マリオス)187会議室
マリオス20階 展望室からの岩手山
去る1月29日(日)、盛岡市で独立行政法人国立病院機構全国保育士協議会の依頼による講演がありました。
重度の知的障害と重度の身体障害が重複した「重症心身障害児(者)」の生活の援助・訓練をなさっている保育士、北海道・東北各病院の代表の方々26名が、朝早くから真剣に講義を聴きました。
熊谷講師が用意した丁寧な8ページものレジュメにちょっと驚いた様子も見え、内容も、賢治童話にある「美しい人と自然」「自然界の愛」「すべてのいのちは一つ(宮沢賢治とリラ自然音楽の根源)」、そして「リラ自然音楽」、「自然音楽療法の効果」「デクノボーが世界を変える」「愛の声かけ」「でくのぼうの生き方」「リラ自然音楽と愛と奉仕の生活実践」と、盛りだくさんの内容でしたが、所々でCDを聞きながらのあっという間の100分でした。
休憩を挟んで実際に聞くセラピーを体験。ちょっと寒かったり、床が痛かったりという条件でしたが、ぐっすりお休みになった方も何人かいて、終了後の質問では、なかなか鋭い質問が相次ぎ、本当に真剣に講義をお聴きになっていたからだと感じました。皆さん「早速CDをかけてみます」と言っていました。
(報告者:平野利幸)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
報告者の感想
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
終了後に今回の主催者幹事の佐々木さん(岩手県一関市)が話をされたのですが、佐々木さんは以前、花巻でリラ自然音楽のCDを購入し、とても気に入り、ずっといつか何かの機会をと気にかけていたそうで、今回岩手で開催することになり、昨年夏、リラ研事務所に飛び込んで来たそうです。そして、具体的に話が決まり、(熊谷さんから)送られて来たレジュメに驚いたそうです。今まで何度か講演を聴いたけれど、普通レジュメ等は1〜2枚程度の簡単なものなのに、こんなに(8枚)丁寧に用意していただいたのには本当に驚いたと感心していました。
実際、今までの講演(大体がちょっと難しくて眠くなる)とは違い、CDを聴きながらの飽きないとてもわかり易い講演だったと、何度も御礼を言っていただき、むしろこちらが恐縮してしまう程でした。
私は講演の間6回CDをかけるだけのお手伝いでしたが、やはり前もって送られて来たレジュメをみて思わずうなってしまいました。これはもうレジュメというより、まさに完璧な「シナリオ」でした。20数名の小さな講演会でも決して手を抜かない熊谷さん(山波先生や青木さんをはじめとするリラ研全体)の姿勢に改めて敬服いたしました。と同時に、私にとっては「宮沢賢治とリラ自然音楽」を推し進めてゆく上での貴重な勉強と経験になりました。本当にありがとうございました。
そこでこの貴重な講演の要旨をご紹介いたします。
1.自然界が送るいのちの糧
(1)宮沢賢治の童話作品にある二つのもの ―美しい人と自然―
童話「虔十公園林」より
(2)宮沢賢治は自然界のメッセンジャー
童話集「注文の多い料理店」(序)
(3)リラ自然音楽とは
自然音楽研究所ホームページより
♪CD「ジンジャー 〜しょうがの歌」
癒しの気(エネルギー)の発見 ―山波言太郎の仮説「魂の糧の存在」
(4)童話「水仙月の四日」 ―自然界の愛
(5)自然音楽療法の効果 山波言太郎
(6)万人の魂をを癒すリラ自然音楽
♪CD「松の木の癒しの歌」
詩「松の針」宮沢賢治
2.デクノボーが世界を変える
(7)魂の救いという問題 ―宮沢賢治は霊の世界が見えていた
死後の世界が描かれた童話「ひかりの素足」から「銀河鉄道の夜」へ貫かれたものとは
♪CD「峠のわが家」
すべてのいのちは一つ ―宮沢賢治とリラ自然音楽の根源
(8)デクノボーとは何か
「雨ニモマケズ」宮沢賢治
(9)愛の声かけはデクノボーの万物の礼拝
(10)生活実践でデクノボー(愛溢れる人)になる
「でくのぼうの生き方指針」山波言太郎
♪CD「春はかえる」
「スーパーISO」石井薫(東洋大学教授)
「スーパーISO改訂版」(でくのぼうの生き方と自然音楽を組み入れた急速進化版)