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宮沢賢治学会イーハトーブセンター第14回大会に参加して
宮沢賢治学会会員 平野利幸(岩手県遠野市)
9月22日(月) 会場:NAHAN(なはん)プラザ
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1.第13回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式(主催:花巻市)
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宮沢賢治賞 |
イーハトーブ賞 |
主催者 |
花巻市 |
同 |
選考 |
宮沢賢治学会イーハトーブセンター |
同 |
選考方法 |
会員からの推薦(所定の用紙)にもとづき、賞選考委員会が選考し、理事会の承認を経て花巻市長に答申する。 |
同 |
選考対象及び基準 |
宮沢賢治の名において顕彰されるにふさわしい研究・評論・創作など。(以下省略) |
宮沢賢治の名において顕彰されるにふさわしい実践的な活動を行った個人または団体。(以下省略) |
賞・賞金 |
本 賞:賞状、正賞、副賞(百万円)奨励賞:賞状、記念品、副賞(30万円) |
同 |
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・宮沢賢治賞 池澤夏樹氏(作家)『言葉の流星群』
小林敏也氏(イラストレーター)絵本『どんぐりと山猫』等
・イーハトーブ賞 赤坂憲雄氏(東北芸術工科大学教授)−東北学
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・小林敏也氏が絵本化した賢治作品はすでに19点。子供から大人の特に女性に人気のある素朴な感じの絵本(画本)となれば、特に問題はないか?本人もいたって謙虚でした。ちなみに漫画家のますむらひろし氏は一昨年イーハトーブ賞でした。
・今回、13回の歴史の中で初めて両「奨励賞」は該当なし。総会の席でも理事会の方から「会員からの推薦だけでは選考対象が限られる(数が少ない)ので、来年度からはもっと多くの対象から選考できるようにしたい」旨の提案有り。ごもっとも(会員からの推薦が5〜10件では、)。
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2.定期総会
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世の株主総会などとは違い、特別なことはなく終了。前述の「宮沢賢治賞」「イーハトーブ賞」の選考方法(対象)の見直しと、第3回国際研究大会の2006年開催をめどに進めているということは、一応、特筆すべきことか。
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3.賢治研究リレー講演
(1) 力丸光雄(岩手県)「林間に幻の洋館を見た」
(2) 中地 文(宮城県)「小学校国語教科者の宮沢賢治」
(3) 富山英俊(東京都)「「一九二七、六、一三、」の日付けについて」
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中地文氏の発表はよく調査されていて割とおもしろく、勉強になりました。
ちなみにこの後の花巻中学校の女子生徒有志による「星めぐりの歌」などの「合唱」、いがったあ
(とてもよかった)!(私を含めた)さっきまで寝ていた人たちも、大拍手。
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4.イーハトーブ・サロン −私と賢治−
「私と賢治」というテーマで参会者(10人)が5分間で気軽に所感を述べあうコーナー。ただし、宣伝や行事案内だけの内容はだめ。発表者は「イーハトーブ図書券千円分」がいただけます。
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遂に私も壇上に登ってしまいました。
いつかはお話させてもらおうと思ってはいましたが、当日もどうしようか迷っていましたが、「イーハトーブ賞」を受賞された赤坂憲雄氏のお話に背中を押され(あんなこと言っちゃった)、昼時間に申し込むと、なんと1番目の希望者。確かに毎回希望者は少ないようでしたが、まさか最初とは(申し込み順に発表するので)。ま、とにかくお昼も食べずに話す内容を整理しました。何せ5分間だけですので、話したいことも話せないで終わってしまうのはもったいない。壇上にはなんと、天沢退二郎氏や佐藤成氏、田口昭典氏のお歴々(ちなみに当学会ではどんな方でも「先生」とは呼ばないようにしているそうです)もご一緒で、その先陣を切るのですからチョー緊張。でも、以外や(お昼も食べずに練習したせいか、それとも後ろで、例の椅子に座って手と足を組んでいる賢治さんの大きな写真が見守って下さったのか)マイクを持つと自分でも驚くほどよく喋れました。聞いている人たちも去年よりずっと多くて、途中、笑ってもくれましたし、言いたいことははじめにちゃんと言っておきましたので、まあまあってとこだったでしょうか?話の内容は大したことではありませんので噂にでも聞いて下さい。他の皆さんのお話も、まあ5分間ですので大したことは言えません(失礼)が、ただ長いだけの研究発表よりはおもしろいと思います。みなさんも是非、話してみてはいかがですか?千円のイーハトーブ図書券ももらえますよ。
終了後、田口昭典さん(『アルビレオ通信』で我『でくのぼう宮沢賢治の会』の会報を毎回ご紹介していただいている)には、御礼とご挨拶をして参りました。
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9月23日(火)会場:イーハトーブ館
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6.研究発表
(1) 松本 隆(岩手県) 童話「銀河鉄道の夜」と藤原健次郎・南昌山
(2) 村瀬甲治(東京都) <書き手>の神出、<声>の鬼没 −宮沢賢治「風〔の〕又三郎」試論−
(3) 宇佐美怜子(栃木県) 「なめとこ山の熊」−ひきざくら考
(4) 白木健一(東京都) お月さまの姿と賢治童話群
(5) 谷 暎子(北海道) 占領期の検閲と賢治童話
(6) 大島丈志(千葉県) 宮沢賢治作品に見られる「農」の思想 −「農民芸術概論綱要」を中心として−
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理事会側は「どんな視点からでもどうぞ」ということでしたので、もしかしたら私なんかでも発表の機会があるのかも?頑張ってみようかな?やっぱり赤坂憲雄さんじゃないけど、大きな懐であってほしい。
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以上
(写真もあればよかったのでしょうが、今回は自分のスピーチで精一杯でした。ごめんなさい。次回からは写真も撮って来ます。)
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更新H15 10月5日
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