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リラ自然音楽クラブ特別講座
2006.8.27(平成18年8月27日)日曜日

自然音楽研究所ホール 主催 リラ自然音楽研究所

宮沢賢治生誕110年祭

企画/でくのぼう宮沢賢治の会

1部 「賢治の生涯」
2部 「銀河鉄道の夜」ミニコンサート
見学者の感想


1部 「賢治の生涯」

  
プログラムのスタートは「みちばたの黒地蔵」(採譜 佐藤秦平)。富樫さんのピアノ伴奏で皆で合唱。
幼い頃の賢治さんたちに、お母さんがよく歌ってくれた子守唄だそうです。
続いて、宮沢賢治の生涯を年表朗読と写真で紹介しながら進行。司会は小池さん、ナレーションは成内さんでした。


賢治さんのエピソードは熊谷先生です。♪リラ自然音楽をバックに朗読。

 
ナレーションやエピソードの間に、みんなで歌を歌ったり(青木先生の指揮)、
群読講座で練習に励んだ受講者の方々の群読を披露していただきました。

1部の最後は、見学者の方も含めてみなさんで「雨ニモマケズ」を群読。

↓2部 ↑ページ先頭

 

 

2部 「銀河鉄道の夜」ミニコンサート

2部は、豪華キャストでミニコンサートでした。

  
水元若さんのリコーダーで「星めぐりの歌」にあわせてみなさんの合唱。


月読かぐやさんと水元若さんで「銀河鉄道の夜」より朗読。


青木由有子さんの歌とライア。
「プレシオスの梯子を登れば」作詞 山波言太郎 作曲 青木由有子
「夏 〜夜の広場〜」作詞作曲 青木由有子


山波言太郎先生の朗読。
「銀河軽便鉄道下り最終列車の行先」詩 山波言太郎。

↓感想 ↑ページ先頭 ↑2部 ↑1部 

2部の最後は、見学者の方も含めてみなさんで「ポラーノの広場の歌」を合唱して閉会となりました。


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見学者の感想

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「人のために生きる」生涯を貫いた人、賢治 −宮沢賢治生誕110年祭に参加して―

 リラ研究グループ自然音楽研究所(リラ研)で開かれた「宮沢賢治生誕110年祭」と題する特別講座に出席した。この日は賢治の誕生日に当たり、そのお祝いの祭りの集まりだ。2部構成で、第1部が「宮沢賢治の生涯」。賢治先生の一生をナレーション、エピソードと写真をまじえ、賢治が作った歌や詩を参加者全員で歌い、朗読しながら進んだ。
 
 1部では賢治の生涯が紹介された。賢治の母は、赤ん坊の賢治に「人は人のために行きるのだ」と繰り返し教えたそうだ。法華経との出会い、信仰をめぐる親との衝突、東京への出奔、農学校教師、妹トシの死、農民や砕石工場経営の指導、これらと共に「銀河鉄道の夜」のような珠玉の童話を沢山書き残し、37年の短い生涯を彼は駆け抜けた。

 長い賢治研究歴をもつ熊谷先生の紹介した数々の賢治のエピソードは心に残った。小学生の賢治は、赤シャツを着てきた級友がみんなにからかわれるのが見ていられず「自分をいじめてくれ」と輪に入って訴えたという。「人を気の毒に思わずにいられない」人柄がよくしのばれる話だ。愛あふれる彼の童話と日常生活が別々のものでな いことがよくわかった。日常生活での気持ちが作品の中にそのまま映されていたのだ。

 第2部は「銀河鉄道の夜」ミニコンサート。全員による「星めぐりの歌」合唱に始まり、月読・水元の2人の朗読、由有子さんの歌、山波先生の朗読など豪華な顔ぶれで、賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の世界がホールに現れた。最後は賢治作詩の歌「ポラーノの広場の歌」を皆で歌い、お祭りはお仕舞いとなった。

 賢治の生涯とその心、悲願が、自分たちも歌や詩を朗読することで、一層身近に感じられた1時間半だった。さらに、リラ研が賢治の願いを実現しようとする人々の集まりであることを思った。最後にみんなで歌った「ポラーノの広場の歌」の歌詞は、「はえある世界をともにつくらん」で終わる。参加者一同、この思いで帰途についたのではないだろうか。心の洗われる思いのする、すがすがしいお祭りだった。


2006年8月27日(日) 渡部俊彦(鎌倉ナチュラル日記より)

 

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