リラ自然音楽クラブ特別講座 企画/でくのぼう宮沢賢治の会 1部 「賢治の生涯」
1部の最後は、見学者の方も含めてみなさんで「雨ニモマケズ」を群読。
2部は、豪華キャストでミニコンサートでした。
2部の最後は、見学者の方も含めてみなさんで「ポラーノの広場の歌」を合唱して閉会となりました。
見学者の感想 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
リラ研究グループ自然音楽研究所(リラ研)で開かれた「宮沢賢治生誕110年祭」と題する特別講座に出席した。この日は賢治の誕生日に当たり、そのお祝いの祭りの集まりだ。2部構成で、第1部が「宮沢賢治の生涯」。賢治先生の一生をナレーション、エピソードと写真をまじえ、賢治が作った歌や詩を参加者全員で歌い、朗読しながら進んだ。 長い賢治研究歴をもつ熊谷先生の紹介した数々の賢治のエピソードは心に残った。小学生の賢治は、赤シャツを着てきた級友がみんなにからかわれるのが見ていられず「自分をいじめてくれ」と輪に入って訴えたという。「人を気の毒に思わずにいられない」人柄がよくしのばれる話だ。愛あふれる彼の童話と日常生活が別々のものでな いことがよくわかった。日常生活での気持ちが作品の中にそのまま映されていたのだ。 第2部は「銀河鉄道の夜」ミニコンサート。全員による「星めぐりの歌」合唱に始まり、月読・水元の2人の朗読、由有子さんの歌、山波先生の朗読など豪華な顔ぶれで、賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の世界がホールに現れた。最後は賢治作詩の歌「ポラーノの広場の歌」を皆で歌い、お祭りはお仕舞いとなった。 賢治の生涯とその心、悲願が、自分たちも歌や詩を朗読することで、一層身近に感じられた1時間半だった。さらに、リラ研が賢治の願いを実現しようとする人々の集まりであることを思った。最後にみんなで歌った「ポラーノの広場の歌」の歌詞は、「はえある世界をともにつくらん」で終わる。参加者一同、この思いで帰途についたのではないだろうか。心の洗われる思いのする、すがすがしいお祭りだった。
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